悔しい逆転負けでした。試合の流れは札幌だったのになぜ負けたのか…
Jリーグ終盤戦!札幌は福岡戦も含めて残り4試合、福岡も残り3試合とJ1残留をかけた戦いが今週も行われました。
札幌は前節、天敵である川崎フロンターレを撃破し、波に乗った中での今週の一戦ですが、結果は残念ながら逆転負けという悔しい内容に。
今回はこの試合について解説していきます。
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- 試合前の順位と残留争いについて
- 失点シーン
- 90分間を通して光った選手
書こうと思えばまだまだ書けてしまいますが、ある程度ポイントを絞って書いていきます。
だらだら長文を書くと、なんだかまとまらない内容になってしまうので(笑)
試合前情報のまとめ~残留争い~
いよいよJ1も佳境。上位は優勝争い、中位は来年に向けての試作と上位進出を狙い、下位は残留争いになってきます。
この時期になると、この辺りの整理が非常に簡単になるはずなのですが、今年に関しては下位である残留争いに巻き込まれているチームが多い。
1試合ごとにまとめないと分かりづらいので、試合解説前にここから見てきましょう。
チームの気合の入り方にも納得できる状況が見えてきますよ。
札幌と福岡の比較
※試合前
札幌(11位) | 福岡(16位) |
勝ち点(38) | 勝ち点(31) |
試合数(30試合) | 試合数(31試合) |
今季のJ1の残留県内は15位以上になります。そのため、16位の福岡は後がない状況となっていました。
16位がプレーオフ、17、18位は自動降格になりますよね。今回の対戦相手である福岡はPO圏内の順位。
さらに他チームと比較しても1試合多いという極めて危険な状況にいました。
後程まとめますが、残留争い中の中で3チームの最大勝点が福岡の40になりますね。それ以上の勝ち点があればJ1残留は間違いなし!
札幌は得失差で不利ではありますが、41の勝点に乗せられれば残留確実です。
※試合終了後
札幌(11位) | 福岡(15位) |
勝ち点(38) | 勝ち点(34) |
試合数(31試合) | 試合数(32試合) |
他残留争いの好敵手たちの状況
他の残留争い中の好敵手を表にしてみました。
福岡(15位) | 勝点34(試合数:32試合) |
G大阪(16位)PO圏内 | 勝点33(試合数:32試合) |
清水(17位)自動降格圏 | 勝点32(試合数:31試合) |
磐田(18位)自動降格圏 | 勝点25(試合数:30試合) |
札幌の最大勝ち点は残り3試合を全勝できれば勝点47と残留争いどころか1ケタ順位も見えてきますね。
ただし最終節が清水戦になるため、その前に残留を確実のものにしたいところです。
残り3試合は浦和(A)、広島(A)、清水(H)になります。浦和、広島はミシャ監督が率いたチームでもあり不思議な因縁があるのかなとも感じます。
データだけで考えるなら、次節浦和戦で勝点3をもぎ取って、残留濃厚にしていきたいところですね。
次節浦和戦で残留が決まる可能性について
まずは残留するための条件をおさらいしていきます。
札幌(11位) | 勝点38(最大勝点:47) |
福岡(15位) | 勝点34(最大勝点:40) |
G大阪(16位) | 勝点33(最大勝点:39) |
清水(17位) | 勝点32(最大勝点:41) |
磐田(18位) | 勝点25(最大勝点:37) |
最大のポイントは福岡の最大勝点を上回れるかという部分になります。
浦和戦で勝利を飾って勝点41に乗せれば、間違いなく残留が決まることとなりますね。
ここで+3を取らないと厳しい戦いに…
残留争い中のチームの強さは今節で見せつけられました。福岡の残り2戦が柏、浦和の2チームになりますね。
この2チームがポイントで、セレッソ大阪が10/12の試合で+3を取ってしまうとACL出場権が完全になくなります。
その展開になると、残留争いのチームと少しでも上に行きたいチームの激突に。
モチベーション的には前者の方が高まっているため、連勝する可能性が高くなるものです。
札幌にとってはアウェーでの広島との相性が悪いことを考えると、最終節まで残留争いになってしまうことも
最終節も残留争い真っただ中の中での清水との直接対決になってしまいかねません。
最後までドキドキするシーズンになってしまいそうですね。できる限り浦和戦で+3を取って、残り試合で将来有望な選手を起用してほしいところです。
失点シーン
この試合の失点の場面を振り返ると、連続失点と言っても差支えはありません。
点数が動いた直後と言うのはどうしても流れがあやふやになってしまう危険な時間帯。
そこを突かれてしまった形になりました。立て続けの失点は試合の流れを決定づけるものにもなってしまうため、絶対に起こしてはならない事象です。
どこに原因があったのかを自分なりにまとめてみました。
1失点目はセットプレー、2点目は流れからの失点。
1点目に関しては相手のセットプレーの強さにやられてしまった印象を受けました。
あれほどのヘディングをされてしまうと、どうしようもないほど。執念を感じるゴールシーン。
文字通りの気持ちでねじ込んだ形。
問題は2点目の場面ですよね。SNSでも話題になっていたのではないかなと思います。
中村選手の判断ミス?
個人的な見解としては中村選手の判断ミスではないというイメージです。
パスミスから始まってしまったカウンターでやられてしまった展開だったのは間違いありません。
ただ、この場面をより切り取ってみると違う印象を受けるのです。
まず第一にこのパスは非常にポジティブな挑戦だったのではないかなと感じました。
このパスカットの場面で攻撃陣の立ち位置と相手守備の立ち位置を見ると、3対2の局面です。
中村選手がキム・ゴンヒ選手へとパスを出したのを確認したシャビエル選手は相手DFの裏を取る動きをしており、パスが通っていれば1点もののチャンスになったことが想定できます。
このチャンスを見逃すという選択肢を取る方が難しい気がしますね。
ポジティブな判断で札幌らしいプレーだなとも感じました(笑)
対福岡戦のMVP級選手:岡村大八選手
この試合のMVPは誰だと言われるなら個人的には岡村選手を推したいです。
失点シーンでは相手FWとの1対1を突破されてしまいましたが…
それでも、前半から最終盤にかけて対人能力、空中戦での強さは見せつけていました。
失点に絡んでしまったのは事実ですが、9割形は相手FWを封じられていたように思います。
Jリーグ終盤戦に入って以降は、DFリーダーとして安定した活躍を見せてくれており、最後方に岡村選手がいるだけで安心感がありますね。
浦和戦のポイント
第一にこの試合で勝点を取らなければ、かなりの窮地に陥ってしまう可能性が高いです。
前述していますが、浦和戦の後に控えるのは相性の悪いアウェー広島戦、直接の残留対決になりかねないホーム清水戦。
どちらも札幌にとっては、厳しい戦いになることが想定されます。
浦和もハイレベルな選手をそろえており、苦しい戦いになるとは思いますが埼玉スタジアムという会場自体の相性はそこまで悪くはありません。
これまでの対戦成績(J1)
3勝3分2敗
と勝ち越している会場になりますね。勝点+1だけでも考慮するなら期待値は高め。
なんとしてでもこの試合で+3を取って残留を決めてほしいもの。札幌は背水の陣を引いて戦う必要がある試合になります。
天候データから見る
今節の浦和の天気予報を見ると、曇り予報となっています。
1時間天気でも曇りになっているため、曇りでのデータを紹介。
札幌 | 得点/失点 |
2022年(0勝0分0敗) | 1/7 |
浦和 | 得点/失点 |
2022年(1勝3分2敗) | 6/7 |
今季以前のデータを調べてみても札幌にとっては曇りの天候は相性が悪いです。
一方の浦和は引き分けが多い印象ですね。得失点も大きく開きがありません。
天候データ的には札幌不利。警戒が必要になります。
まとめ:浦和戦での警戒ポイント
福岡戦は残念な結果となってしまいましたが、札幌にとってもけが人続出と考えればまだ致し方ないようにも感じます。
後がなく士気が高い福岡を相手に先制を奪取するなど、ここ数試合は立ち上がりの時間帯が非常に良い試合が多い。
その勢いを90分間どれだけ維持できるか、勢いが落ちた時にどのように振舞うのかが注目点になってくるだろうと感じられます。
データは出せていませんが、今季の浦和は先制時の勝率が4割越え、一方の札幌は3.5割程度になっています。
序盤でできるかぎり先制を奪うか、それとも粘って最後にとどめを刺せる戦い方ができれば勝機があるように感じますね。
※補足
次回更新は福岡戦での一日を振り返る日常ブログを予定。
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